スポーツなどでのケガへの施術

ケガを早期に回復させる理論と技術

スポーツにおける負傷や、日常生活でのアクシデント。
捻挫や肉離れなどは最も頻繁に起こるケガになります。
また学生のスポーツ障害で多い、ジャンパー膝や
オスグットシュラッター病、手首や肘の腱鞘炎、
シンスプリントなどは慢性的・持続的に起こる問題として
多くの方々を苦しめています。

これらの問題がなかなか治らない理由、
何であると思われますか?

ケガで損傷した組織を修復しているのはその人自身の治癒力です。
その治癒力を最大限に利用する事ができれば、
早期に回復する事が可能になります。
ただ治癒力を最大限発揮させるためには、ある条件が必要です。

現在最も多く用いられるケガの一般的処置は「RICE」とよばれるもので

Relax(安静)」・「Ice(冷却)

Compression(圧迫)」・「Elevation(高挙)

これらの頭文字をとって「RICE」といい、急性期処置の基本にもなっています。
つまり、安静にして、冷やして、圧迫(固定)して、高く上げる。
病院などではこの原則に沿って処置が行われています。

しかしこの処置は一見正しくも思えますが、
動かさないようにしてじっと治癒を待つだけの消極的な治療法でしかありません。
また過度の安静、圧迫固定はその組織の運動性を著しく低下させ、
組織が固まり関節の動きに制限を残します。

この制限を取り除くためにさらに長期間のリハビリを必要としてしまいます。
固まった組織は循環を低下させる事にもなり、
それが原因で治癒をさらに遅らせてしまっていることも多くあります。

『H.O.Oの行うケガの施術』

急性期の症状に対しても、
オステオパシーによってその回復を早める治療ができます。
オステオパシーの原則にある通り、体に起こった構造的異常を
元に戻すことで治癒力が最大限に働きだし、早期回復を実現させます。

具体的にいうと関節などのケガの場合、
ひねったりした力は「体のつながり」によって
時には遠く離れたところまで波及します。

例えば足首をひねった力が骨盤や肋骨にまで波及し、
ここにも構造的変化を出し、循環機能を低下させることになり
治癒力を低下させます。

オステオパシーはこれらの問題を見つけ出し矯正することで、
治癒力を制限しているものを取り除いていきます。

また患部においても、ねじった関節を元の位置に戻しアライメントを調整し、
静脈・動脈やリンパなどの流れを良くして炎症を早期に止めます。

動脈を含めた循環機能を正常化させ、ゆるんだ関節を安定化させます。
これらの治療はとてもソフトで治療による痛みなどはほとんどありません。

構造を正常化することで治癒力を最大限利用する、効率的かつ愛護的な治療法です。

ケガに対する別のアプローチ

実際に外国のER(救急医療)でも用いられている治療法で、
損傷した組織をその場で修復させるものです。
損傷した組織の状態を調べてその状態に合わせた方法で修復することにより、
劇的な症状改善を起こすオステオパシーの中でも最も積極的な治療法です。

ただこの治療法は、損傷した患部に対し直接触れて治療するために痛みを伴います。
しかしその場で劇的に変化を起こさせるため、みなさんは驚かれることと思います。

痛みが苦手な方や運動復帰を急がれない方は、前述した痛みのない方法で治療されることをおすすめします。

現在主流な外科的治療が消極的アプローチなのに対し、
H.O.Oの治療が積極的な治療といえることがお分かり頂けましたでしょうか?

固定の処置は完全骨折など構造の不安定がある際には必ず必要になることもあります。

しかしそうでない場合の過度の安静固定は治癒を遅らせ、組織の運動機能低下をもたらしてしまいます。
また損傷部位以外への力の波及で起こった二次的問題や、
関節の位置異常が残ったまま痛みのみが止まった状態では、
身体のポテンシャルを下げ、ケガを再発しやすい身体を作ってしまいます。

スポーツをされる方にはぜひオステオパシーによる
ケガの治療を受けていただきたいと思います。
昔のケガの後、痛みの残存や体のコンディションが
向上しないなどの方は、身体にこのような問題を残し、
制限がかかっている可能性があります。

オステオパシーでそれらの問題を取り除くことで、
本来の力を復活・発揮させることが可能になります。
日本において、オステオパシーによるスポーツ選手への治療は
まだまだ知名度が低く、その名前も治療法も知らない方が多いのが現状です。

しかしヨーロッパでは、スポーツトレーナーとして
オステオパスの深い治療を望む選手が多くいます。

自転車レースの最高峰、ツールドフランスに出場する選手の多くは専属トレーナーとして
オステオパスを同行させているくらいに普及し、その恩恵を受けています。

一般的な外科的治療

安静、運動停止が基本
ギプスやテーピング、包帯で固定
シップ、痛み止めなどの薬物療法
長期安静固定の為、リハビリに長期間を要する
患部以外に対する処置がない

H.O.Oの施術

損傷部分の組織に対し、積極的アプローチで回復を早める
原則、固定などは行わない
薬やシップなどではなく治癒力を最大限利用
早期運動復帰、運動しながらの施術が可能
患部以外に影響を出したものを探し調整する
その人の構造・機能を正常にして慢性化防止やケガをしにくい身体づくりを行う


 ケガをしても長期間休む事ができないアスリート
 運動しながらでも治したい方
 何度もケガを繰り返している方
 痛みが慢性化している方
 自分の持っているポテンシャルを引き出したい方

そんな方々にぜひオステオパシーの治療をおすすめします。
足をつく事ができないほどの捻挫をした方が普通に歩いて帰る姿は、
H.O.Oでは珍しいことではありません。