症状を治すというワナ

症状を治すというワナ(劇場型)

今回はちょっとしたクライアントさんとの

会話を劇場型に綴っていきます!

以前この内容は書いているのですが、HPと

ブログも新しくなったのでもう一度詳しく

書いてみますね!

この方はここ数年頭痛とめまいに悩まされ

頭の事だから心配でいくつもの病院を受診

されていました

内科をはじめ脳神経外科の有名な病院も受

診し、脳ドックも受けて詳しく原因を調べ

てみたそうです

結果、頭には何の問題も無いといわれ続け

めまい止めの薬や頭痛薬を処方され続ける

日々・・・

それでも諦めきれずに違う病院にいけば原

因を見つけてくれる名医がいると信じて探

しては受診していたそうです

しかし、結局は同じ事の繰り返しで最後に

とある病院で言われた言葉から何かが変わ

りはじめるのです・・・・・

医師「○○さん、他でも何度も検査しても

らっているようですが、特に頭には

何にも問題がないんですよ。」

医師「ちなみにストレスはありますか?」

クライアントさん「はあ、人なりにはあり

ますけど?」

医師「それが原因かもしれませんから次は

心療内科に受診されたほうがいい」

ク「え?心の病ってことですか?」

医師「まあ、可能性の話ですけど」

この言葉でこの方は自分が精神的に壊れたと

思い泣く泣く心療内科へ・・・。

そこで「軽いうつ症状ですね。」につづき

「軽いお薬を出しておきます。」と・・・・。

「軽くても何でも精神薬じゃないか!!」

そう怒りを感じながらふと思ったのが、

ん?今症状だけ聞いて原因を説明もされず

薬を出されたんじゃ。と思い。

これ、治るのかな?

ただ落ち着かせる為の薬じゃないの?

そう気付き色々考えて違う視点を言っている

当院にきてみたらしい

で、初診なので体と心の関係性や当院の

施術の説明を諸々した後施術へ・・

(この時点で本人全く信じてない感じで(笑))

体をみてみると体中に構造のゆがみと力で

壊されたような痕跡があり

私「事故とか大怪我しました??」

ク「ええ、10年ぐらい前ですけど

バイクでこけて骨折して入院してました」

私「体がそのとき壊れたまま戻ってないですね」

ク「何か関係あるんですか?」

私「その壊された力が残ってるので時間をかけて

徐々にそれを何とかしようと体が自分でゆがみ

を作ってしまってます」

私「色んなところが歪むという事はもちろん頭の骨

や内臓なんかにもその歪みがでてきて問題がで

るんです。

胃腸の具合やどこか痛くないですか?」

ク「そうなんです!最近はなんか食欲も無くて。」

ク「でもそれも精神性だと病院では・・・・」

私「背骨と頭蓋骨がこんなに歪んでたら自律神経も

おかしくなりますよね~」

ク「え?精神的な病気でこうなってきてるんじゃ?」

私「誰が?」

ク「いや、私が。」

私「症状が長くきついから滅入ってるだけでしょ?

そんなの誰でもそうなりますよね~。しんどい

の嫌ですもの」

ク「じゃあ私の症状は何で出てるんですか?」

私「だから事故の後遺症です。単純に。」

ク「それだけ?」

私「はい、それだけ。。」

治療後半、

私「今めまいとかどうですか?」

ク「いや、めまいは止まってます。少し頭は

重いけど痛くないです。」

私「そうですか、かなり頭に歪みが出てましたので

それをとってあげれば頭痛とめまいはすぐ治り

ますよ。」

ク「ほんとに楽です。じゃあ私のうつ症状って?」

私「ああ、うつ症状なんでしょうね、症状だけ見れば」

「症状ってその状態を表す言葉ですから。」

「でも原因は心の問題だけではないんです。」

「実際構造のトラブルでよくなったでしょ?」

「たったこれだけの時間1回でも。」

ク「じゃあしっかり事故の問題を治していけば

よくなるんですね?」

私「はい。10年前の問題ですけどしっかり治療す

ればちゃんと元通りになりますよ。」

ク「よかった~ありがとうございます。ここ数年

ずっと悩んでふさぎこんでました。」

私「今の気持ちはどう?」

ク「何がですか?」

私「気分ですよ気分。」

ク「頭も楽だし元気になれると分かって気分

いいですよ!」

私「今、あなたうつですか?」

ク「違いますよ~!」

私「ね、精神的病気じゃないでしょ?」

ク「本当ですね。うつって言われてそうだと

思ってました。」

私「まあ、偉いお医者さんに病名つけられる

と信じますよね。」

「たとえ精神的な病名であっても・・。」

ク「何でこうなってしまったんでしょうか?」

私「なにが?」

ク「こんなに単純な原因なのにわからないんで

しょうか?病院では」

私「残念ながら人の体に対する考え方が違って

しまっているんです。」

「昔はお医者さんも人の体を分けては考えて

いませんでしたし、色んな角度からみてま

したからね。」

ク「今は?」

私「専門分野に特化しすぎて全体性を見ていません。」

「これは何科、この症状は~科ってね。」

「違う分野は専門じゃないから・・ってよそに振って

しまってる。」

「結果つながった考えから遠ざかってしまった挙句、

わからなければ心の問題のせいにしちゃうんです。」

ク「え~!むちゃくちゃやないですか!!」

「精神的っていわれておかしくなりそうだった

のに!!」

私「そんな人が最近増えていますよ。残念ながら」

「整形外科が原因の特定できない腰痛とかに安定

剤を処方する時代になってきてますもの。」

ク「じゃあ体の悩みが出た場合どうすればいいんで

すか?」

私「病院に行って治療を受ける事も大切なんですが、

まず自分の体の症状と真剣に向き合おうとする事。

幸い色んなところに情報はあるし自分と同じ症状で

悩んで治った人とかのブログなども手に入る時代で

すからね。」

「本気で自分の体におきていることを自分自身でも考

える事。病院で言われる事を盲目的に信じない事も

大事。」

「医者を信じるなということではないですよ!」

「ただ原因や何でそうなっているかの説明が曖昧なら

信じないほうがいい。」

「今回も曖昧なまま心療内科におくられたでしょ?」

ク「はい。可能性が・・・って。」

「で、うつだといわれたんです。」

私「体にしんどい事や嫌な事があったら誰でも気分が

沈みますよね。」

「それに今回のように構造が歪んで頭蓋骨を歪めて

いる場合、脳の血流量が阻害されてうつの症状が

でることもあるんですよ」

「でもそれって体の歪みから起こった精神的変化じゃ

ないですか。」

「じゃあ治すべきは体の症状を出してる原因でしょ?」

「それが治れば気持ち的なものは勝手に消えますしね」

「心と体は一心同体。体の各器官どうしも同じ一人の

人間の一部でしょ?分けて考えるほうが変なんですよ」

ク「そうですよね~。。」

「私達患者側ももう少し考えないといけませんね。」

どうですか?この会話。

最近こんな会話する事もしばしば・・・。

これを読んでいただいている皆さんの中にも似た

ような経験したことがある方もおられるのでは?

何で飲んでるかわからん薬を飲んでたり。。

いまいち説明がはっきりしていない治療を受けた

事があったり。。

このように言われてみれば単純な事が今では珍しい

内容に聞こえる

当たり前の事のようですがこんな感じで身体をみて

いるお医者さんもほとんどいません

私は現代医療反対主義でもなんでもありません

先端医療によってたくさんの恩恵が得られるように

なったもの事実

ただ症状を追い求めていった結果が全体性が見れなく

なった原因にもなっている

また、患者側の考え方も変わってしまって、同じよう

に症状が消えることだけを望む人も多く、自分のして

きた事が病気を生む結果になったのを考えてもいなか

ったり。お医者さんに依存しっぱなしだったり・・。

最近はようやく世の中で正しい知識を求める動きが

でてきました

東洋医学などの古くから伝わる医療が注目されたり、

自然医学がとりあげられたり

少しずつではありますが今の医療や健康に対し警鐘

を鳴らす人々がでてきてますよね

お医者さんが薬を否定していたり

医療が人を病気にする。などの

言葉を発していたり

症状を追いかけてそれを消すこと、治すことに

執着しすぎると陥るワナがあります

時にはその状態を速やかに解決しなければいけない

命にかかわることもありますから、その時には現代

の医療も絶対に必要になります

でも、症状病気はあくまでも結果なのです

結果があればその原因は必ず存在しているはず

病院で原因不明といわれたら、病院のみかたでは

原因が見つからないということなので、別の見方

では原因があるかもしれないということ

「人」という存在を一側面で理解しようとするから

ついついワナにかかることもあります

「人」は様々な側面を持った生命体なのです

今一度、「人」に関して考えていかなければ

いけませんね

私も微力ながらその一端を担っていきたいと

おもいます。

今回は長くなりましたのでこれで。。。

劇場型もたまに書いてみます(長いよ(笑))